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環状メガロポリス構造

都市整備局の資料等を見ると、都の都市づくりの政策転換は2000年頃。
それまでの東京都は、多心型都市構造の都市づくりを進めていました。

千代田区、港区、中央区あたりの都心がこの構造の中心です。
その周囲に、新宿、渋谷、池袋等の7つの副都心を配置。
これらの副都心には、都心に集中する機能を分散する役割があります。

tashin.jpg

更に、郊外に設けた5つの拠点にも都市の機能を展開。
この都心→副都心→郊外拠点と連なる構造が、多心型都市構造でした。

環状メガロポリス構造では、周囲の3県も含めた都市計画を策定。
従来の都心、副都心を含むエリアはセンター・コアとして位置付け。
従来の郊外拠点の幾つかは、ウエスト・コアと位置付けられました。

埼玉、千葉、神奈川を北、東、南のコアとして、これらが都心を囲む。
これらのコアやその他の拠点を、環状の都市軸で連携する。
文献から読み取れる環状メガロポリス構造は、このようなものでした。

kanjo.jpg

もう一つ文献から読み取れる事として、各拠点の役割変更があります。
都心から各拠点に機能を分散するという流れは、変更になりました。
副都心も郊外拠点も役割を特定せず、各拠点の特性を活かす方向に。

環状構造の中に多様な都市群があり、それぞれの多様性を活かす。
政策転換後の都市づくりは、そうした方向で進んでいるようです。

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